舞台装置で重要な役割を担うストラクチュラルガイド

エンターテインメント産業において、ステージの出来栄えは舞台裏に掛かっていることが多いと言えます。舞台でセットや道具を安全かつ目立たないように移動させるシステムを構成する部品が、実は出し物の真の主役なこともあります。数々の設計課題に挑んで生まれたシステムはまさにそれに当たります。

例えば、あるお客様がテーマパークの円形劇場で、舞台上を上下に動く空飛ぶケージの仕掛けの設置をされていました。ケージの重さは13,000ポンドで 、ケーブルとガイドシステムで移動させる予定です。荷重のほとんどがケージの前方に集中するのです。 さらに課題があります。ケーブルでは上下の移動しか望めません。例えば風が吹いたりしてケージが揺れてしまうような場合、荷重を支えることができないのです。装置に必要なのは、ケージの偏った重量と変動のある荷重が引き起こす偏荷重を処理できるリニアガイドで、こうすることにより部分的カンチレバーの装置としてケーブルが中心からダイレクトにケージを引き上げられるのです。

偏荷重の可能性を研究した結果、スライダー装置は通常65から70ポンド、また、停電が起きた場合177ポンドの半径方向力を処理する必要があると、エンジニアリング会社が判断しました。ケージは16フィート垂直ストロークするので、制御のため間を開けて設置されるスライダーを含めて、それぞれのレールは32フィートの長さでなければなりません。リニアガイドのその他の必須条件は以下です。

  • 頑丈であること。 レールはほこりや粉塵に強く、最小限のメンテナンスで済むものでなければならない。 

  • 長寿命であること。 15年から20年の寿命が望ましい。

  • 静音走行。 装置使用の環境は、転がりやスライドパーツの騒音がステージの邪魔になる場所であること。


    確実なパフォーマンスのためのステージを設定
    お客様が選ばれたのはローロンSpeedy Railのセルフサポート式リニアレールで、前述のテーマパーク用アプリケーションの成果に満足されています。ケーブル駆動の後ろのケージ装置の後部にSpeedy Railのリニアガイドを設置しました。硬質アルマイト処理アルミ押出材のプロファイルとプラスチックコンパウンド処理を施したスチールベアリングからなるレールは、13,000ポンドのケージが傾いた場合のモーメントを吸収し、堅牢なレールとスライダーが偏荷重をサポートします。さらにレールをつなげて必要ならば無限なストロークに対応することもできます。Speedy Rail はその上、過酷な使用環境にもよく耐え、また無潤滑、ノーメンテナンスで80,000キロまでの長寿命が見込まれます。Speedy Rail の特長は他にも以下が含まれます。 

  • 高い剛性。 アルミ押出型レールは荷重の方向への5インチのレール幅のおかげで、構造に剛性を与えています。

  • セルフアライニング。 ±4ミリまでの誤差を吸収するシステムです。並行したレールは、ローラーと支持部分が8ミリまで並行度誤差を吸収します。このため、前述のアプリケーション用Speedy Railのユニットにはレール4本、スライダー8個が含まれていますが、装置の設置は容易になります。

  • セルフサポーティング。 Speedy Railを構成するアルミニウムは高い慣性モーメントを持つためスライドシステムにもアルミニウムが使用されています。このため他のサポートの必要がありません。 

  • 静音走行。ローラーにはプラスチックコンパウンド処理がされているためユニット可動が静かです。

  • 耐食性。 アルマイト処理アルミニウムのパーツは耐食性に優れ、他の加工の必要がありません。 

  • 低メンテナンス。 Speedy Rail は潤滑の必要がありません。

  • 軽量。アルミプロファイルのSpeedy Railならスチール製より軽く取り付けが簡単です。

    エンジニアリング会社は高性能ストラクチュラルガイドの利点を得ただけでなく、ローロンの経験値の恩恵も受けています。ローロンのエンジニアたちはアプリケーションに最適なSpeedy Railのサイズを選ぶ手助けをし、以下の技術に関する項目について助言しました。

  • 荷重に対応し厳密な制御を維持するための理想的なスライダー間のスペースを計算。

  • Speedy Railのローラーが衝撃や停電をいかに対処できるかの見極め。

  • Speedy Railを野外での使用の際、風の強い条件下およびケージの表面積の耐久性を確認。

    その結果、エンジニアリング会社は空飛ぶケージの装置に使用するべき最適なストラクチュラルガイドを見い出し、ローロンの技術サポート部は最高のパフォーマンスを保証しました。Plus Speedy Railは、長く続くガイドのライフサイクルを通してほぼノーメンテナンスで無潤滑で使用できますので、どんどんショーを続けていけます。

    セルフサポーティングSpeedy Rail について、さらに詳しい情報は 製品ページをご覧ください。