RollonとCone Driveが、Timkenをロボット駆動システムにおけるリーダーに位置付ける

「ロボット」と聞くと、ソファでゆっくりしているときに自動掃除機が床を掃除してくれたり、音声認識装置が天気を教えてくれて自動で部屋の温度を調整してくれたりするようなものを思い起こす人もいると思います。確かに便利です。しかし、これら家庭用ロボットよりも大きく、複雑、かつ洗練されたもので、世界経済にとって役立つロボットの仲間がいます。

今日の産業に変革をもたらしている産業用ロボットは家庭の快適さというよりか、より安全、効率、精度を重視しています。
これらのロボットは人的ミスや、危険な作業をする人員をなくします。労働力が不足している場所でも、継続的な成長を可能にします。さらに労働者は、反復作業でなく、全体像の解決策に注力することが可能になります。

国際ロボット連盟によると、2013年から2017年までで、産業機械の売り上げは世界的にみて2倍に膨れ上がり、2018年には165億ドルにも達しました。自動車、電子機器メーカーは依然として市場の45%を占めてはいますが、業界は多様化しています。食品、飲料業界では、ロボットの設置数は2013年以降2倍になり、例えばアメリカでは2018年には73%増となっています。

2018年に世界のロボット設置数は6%増加、
422,271台にのぼり、165億ドルを達成。

2013年以降の平均成長率=13%

 

2018年、TimkenがCone DriveとRollonグループを買収して、ロボット市場において大きな一歩を踏み出しました。Cone DriveとRollonは共に、ロボット業界へ、注目すべき投資をしており、この市場に資本を投下できる立場にいます。2018年も成長を続け、経済後退に苦しむ市場の中でも2桁台のパフォーマンスを発揮しています。

市場のチャンスを見つける

Cone Driveの社長、Kurt Gamelinが数年前、より多くのリソースをロボット工学に投入することを決めたとき、同社はすで高精度モーション制御におけるリーダーシップを確立していました。Accudrive製品ラインは、過去10年間のほとんどで、自動化製造やCNCマシン、およびロボット業界で一般的な、サーボモータ市場に貢献してきました。

Cone Driveは、参入障壁の高い、技術的に複雑な製品開発で知られています。2015年、同社の既存の製品ラインは順調で、Gamelinはその価値提案を活用する機会を探していました。

ロボット業界と自動化はその目的にぴったり合い、Gamelinのチームはハーモニックドライブのビジネスチャンスを見つけました。「世界のほぼ全てのロボットが、少なくとも2つのハーモニックドライブシステムを搭載している。」と彼は述べ、World Robotics Reportによると、年間50%近く成長している市場に貢献しています。

ハーモニックドライブシステムは、技術的に複雑な、参入障壁の高いカテゴリーにもぴったり合います。「OEMは、これらミッションクリティカルな構成部分の有能なソースを探していました。」とGamelinは言います。市場には実現可能なM&Aのターゲットが無かったため、ソリューションを根本的に開発するのはCone Driveチームにかかっていました。

「Cone Driveは製品開発に優れています。強力なエンジニアと優れたプロセスを備えており、最新式の動力試験設備も備えています。」

リニアモーションシステムでの成長

Rollonの社長、Rudi Knevelsは、ロボット業界と自動化へのRollonの投資は、成功したビジネスモデルの論理的な展開であったと言います。「Rollonは、機械業界のニッチ市場から始まり、カスタマイズされたリニア、テレスコピックモーションソリューションを生み出しました。」と彼は言います。

2006年、Knevelsは会社の販売戦略を新市場へ拡大する責任者となりました。今日、Rollonはロジスティクスと鉄道市場向けのリニアモーション製品で世界をリードしています。また、民間航空業界でも強力であり、シートトラッキング(座席の位置調整)システムから手荷物運搬台のスライド式コンパートメントまで、あらゆるものにモーションシステムを設計しています。

「今日、私たちは、あらゆるアプリケーションのあらゆるものをカスタマイズする機能を有した専門のソリューションプロバイダーです。」とKnevelsは言います。「私たちは常に、お客様が標準的商品ではなく、独自ソリューションを求めている産業部門の成長ポケットを探しています。」

ロボット工学は自然に彼の目を引き付けました。「アクチュエータとアクチュエータシステムの範囲を拡大することは私たちにとって原動力でした。」と彼は言います。「ロボット工学と自動化を求めるお客様は、一つのコンポーネントではなく、特定のアプリケーションのために設計された完全なシステムやアクチュエータの購入を好まれます。」

2011年、Rollonのリーダーは2社を買収し、会社を完全なリニアモーションシステムのプロバイダーへと変えました。今日、Rollonのリニアアクチュエータとアクチュエータシステムは、工場自動化の設計者や物流会社、OEMが、すでに多方向に移動可能なロボットに、更にもう一軸水平の軸を追加することに役立っています。

「世界中に設置されている全ての産業用ロボットの7%に、7th Axisが装備されています。」とKnevelsは言います。「推定市場規模は3億6千万ドルで急速に成長しています。」

カスタマイズされたハーモニックソリューション、市場投入までの時間短縮

RollonとCone Driveはどちらもロボット業界への投資の初期段階にいますが、これら投資の結果として、どちらも新しい市場ですでに収益を生み出しています。「私たちは、開発の様々な段階にいるトップレベルのロボットOEMと共にいます。」とGamelinは言います。
 

ハーモニックソリューションは、自動車メーカーが塗装、溶接、組み立てに使用する産業用ロボットでは一般的です。また、人間と平行して作業する新しい協働ロボット(コボット)でも、中心的役割を果たします。

Gamelinによると、医療機器メーカーは画像処理や手術台でハーモニックソリューションを利用しています。「また、衛星測位システム、インデックス機構、軍が爆発物検出のために使用する自動車両にもこれがみられます。」

製品テストは、Cone Driveのエンジニアがハーモニックドライブシステムの高い参入障壁を打ち破っていることを示しています。「私たちの試験施設は、お客様にとっての差別化要因です。」と彼は言います。
 

同社はまた、リードタイムの面でも優れています。各業界、各ロボットには独自のモーション仕様がついてくるため、Cone Driveが構築するほぼ全てのハーモニックソリューションがカスタマイズされます。「私たちは、特別な注文を迅速に設計することができます。」とGamelinは言います。これは、今日のダイナミックな市場の動向に変化をもたらします。

多くの用途を持つ、7th Axis

Rollonは、そのカスタマイズと短納期を生かして、ロボット業界とファクトリ―オートメーション市場でシェアを獲得しています。同社のロボット業界での主力製品である7th Axisシャトルシステムは、重いロボットを水平軸上で動かします。各システムはモジュラープラットフォームで構築されているため、カスタム仕様ながらも、コストを削減し、納期を短縮できます。

Rollonはカスタマイズされたソリューションにビジネスの80%以上を集中させているため、その実績を応用させるビジネスが高度に行われています。同社はその取り組みの70%をOEMとの直接提携に向けており、リニアアクチュエータを備えたロボットを使う産業部門とも直接協働しています。自動車メーカーは、高温の金属シートをオーブンから金属プレス機に移動するために7th Axisを使用します。これは、Rollonのシステムが人を危険な状況から救う一例に過ぎません。

また、複数の静的ロボットを、水平方向に動く1台のロボットに置き換えることで、お客様の資本コストが削減され、効率も向上します。例えば、大手オンライン小売業者は、倉庫で棚から出荷用コンテナに製品を移動するために、多くのロボットを使用しています。
 

Knevelsは、工作機械業界も成長市場の1つだと言います。「今日、ロボットはツール交換作業やワーク交換を行うことが多く、これらロボットはリニアアクチュエータで動きます。」

これは、革新と効率化されたソリューションの成熟市場です。「今日、多くのロボットユーザーが、様々なサプライヤーから構成部品を購入し、独自のリニアシステムを構築しています。」とKnevelsは言います。「7th Axisは、こうした自社製ソリューションに取って代われるように設計されています。」このシステムは、あらゆるタイプのロボットと簡単に統合でき、床、天井、壁への取り付けが可能です。

グローバルな販売と研究開発(R&D)サポート

Timkenとの統合により、RollonとCone Driveの両社に、複数のレベルでの機会が提供されています。Cone Driveのチームは、Timkenの製品開発のリソースを最大限活用しています。「Timkenには広範な金属工学のベースがあり、私たちは彼らと協働して、材料、熱処理、表面硬化分析などの様々な技術的課題の解決に取り組んでいます。」とGamelinは言います。

Timkenは、さらにRollonの製品開発エンジニアにも投資しています。「それは私たちのR&D活動により大きな刺激を与えています。」とKnevelsは言います。

「Timkenの世界的な存在が、全てのOEMに届く広がりを与えてくれます。」とセールスの側から、Gamelinは言います。例えば、韓国は世界で最もロボットの密度が高い国として重要な市場を提供していますが、Timkenが買収するまで、RollonもCone Driveも自社の組織が存在していませんでした。韓国のチームは、Cone Driveのハーモニックラインに取り組んでいる、とGamelinは言います。

Knevelsのチームは韓国に加え、スペイン、カナダ、スウェーデンで新しいセールスエンジニアを育てています。彼はまた、自動車産業におけるTimkenの繋がりについても注視しています。産業用ロボット工学の最も強力な市場の1つとしてRollonに絶好の機会を提供しています。その業界で、Timkenの確立された関係は、同社がファクトリーオートメーションで勢いを増すのを助けています。
 

利点は両方向にいくと彼は言います。「Rollonは鉄道と民間航空機業界で強い関係を持っています。Timkenの製品ラインをこれらの業界の担当者に提案する方法について話し合っています。」

Rollon製品には、バルブ、減速機、潤滑システムが使用されているため、独自の相乗効果があります。「私たちのボリュームが増えるにつれ、私たちはますます、高度に設計されたTimken製品をアクチュエータとアクチュエータシステムに組み込んでいきます。」とKnevelsは言います。

産業用ロボットの未来への投資

産業用ロボットの影響が加速するにつれ、日本やドイツなどの国は、高い採用率を示しています。「日本では、十分な働き手がいないため、成長戦略追及のためにはファクトリーオートメーションを強化する必要があります。」とKnevelsは言います。「この先5年または10年以内に変化する兆候は見られません。」

協働ロボット市場は未だ小さいですが、KnevelsもGamelinも、今後数年間で人がより多くのコボットを作業環境に迎え入れることを期待しています。Cone Driveのハーモニックソリューションへの投資により、同社は有利な立場にあると、Gamelinは述べます。「コボットは、多くの場合、6~8つのハーモニックシステムを使用します。」

協働ロボットを、2本足であるく人間の協働のように考えるかもしれませんが、Knevelsは、必ずしもそうではないと言います。「多くの協働ロボットは、協働する7th Axisも必要です。」と彼は言います。今日、Rollonの開発チームはこれらのアプリケーションの解決に取り組んでいます。

Rollonはまた、7th Axisシステムをデジタル化、および自動化するため、ソフトウェア会社や電子機器メーカーと提携しているインダストリー4.0技術にも投資しています。「ある時点で、それはお客様からの最も強い要望になるでしょう。」とKnevelsは言います。

ビジョン:ロボット駆動システムで1位に

RollonとCone Driveは、業界でのリーダーシップ、革新的パートナーシップ、一流の開発プロセス、そして強力なエンジニアリングのノウハウの結果として、Timkenの企業となりました。KnevelsとGamelinは、これら特性がロボット業界でリーダーとしての地位を獲得することに役立つことを期待しています。

その目標達成のため、2人のリーダーは似たような戦略で動いています。お客様の要望を最重要とします。カスタマイズ仕様で構築された高品質な製品を提供し、リードタイムを短縮し、お客様の、最もダイナミックな市場における迅速な動きを可能にします。